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ウクライナ軍 南部奪還へ“本格的な反撃を開始”

2022年8月30日 12:01

ロシア軍に大部分を占領されているウクライナ南部・ヘルソン州をめぐり、地元幹部は、ウクライナ軍が奪還に向けて本格的な反撃を開始したことを明らかにしました。

ゼレンスキー大統領「ウクライナは自国を取り戻しています。我々はロシア軍を国境まで追い出します。国境線は変わっていません」

ゼレンスキー大統領は、29日、ヘルソン州などロシア軍に占領された地域を奪還するまで戦争は終わらないと改めて表明しました。また、ヘルソン州知事顧問は、29日、「ウクライナ軍が南部で多方面から攻撃を開始した」「ヘルソン州のロシア側の防衛線を突破した」と明らかにしています。

これに対しロシア国防省は、「ウクライナ軍はヘルソン州などで攻撃をしかけようとしたが、ロシア軍の防衛により大きな損失を被った」「ウクライナ兵560人以上に人的被害を与えた」と主張しています。

一方、ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所は連日のように攻撃を受け、29日に撮影された衛星写真では、原子炉付近の建物の屋根に穴が開いている様子が分かります。

こうした中、原発の被害状況などを調べるIAEAの調査団が29日、ウクライナに到着しました。ウクライナ外務省の報道官によりますと、数日以内に現地で調査を始める見通しだということです。