安保理緊急会合 生物兵器めぐり非難の応酬
ロシア側の要請を受け11日、国連安全保障理事会の緊急会合が開かれました。
緊急会合は、「ウクライナにおけるアメリカの生物兵器活動」について話し合いたいというロシアからの要請で開かれました。
ロシアのネベンジャ国連大使は、「ウクライナ国内には少なくとも30の生物実験室があり、ペストや炭疽菌などの病原性を強化する危険な研究が行われている」「研究にはアメリカが資金を提供していた」と主張しましたが、証拠は示しませんでした。
国連で軍縮問題を担当する中満泉事務次長は、「国連はいかなる生物兵器計画も把握していない」と述べ、各国からも非難が相次ぎました。
アメリカ・トーマスグリーンフィールド国連大使「ロシアが安保理に会合を要請したのは、ウソをつき、偽情報を流すためだけである」
イギリス・ウッドワード国連大使「ウクライナが生物兵器プログラムを持っているという信頼に足る証拠は一片もない」
これに対し、ロシアは「プロパガンダという非難は予想通りだ」「私たちは戦争を始めたのではなくて、終わらせたいのだ」と反論しました。
一方、ウクライナのキスリツァ大使は、ロシアのウソは「別の恐ろしい偽旗作戦の準備を示しているかもしれない」と懸念を示しました。