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英ヘンリー王子“盗聴裁判”は「私とメーガン妃に向けられる憎しみを止めるため」と述べる

2023年6月8日 3:12
英ヘンリー王子“盗聴裁判”は「私とメーガン妃に向けられる憎しみを止めるため」と述べる

イギリス王室を離脱したヘンリー王子が7日、前日に引き続き、個人情報を盗まれたとして地元メディアを提訴した裁判に出廷し、裁判を起こした経緯について、「私とメーガン妃に向けられる憎しみを止めるための方法として話し合った」と述べました。

イギリス・ロンドンで連日開かれているのは、ヘンリー王子らが、地元メディアの「デイリー・ミラー」紙などから盗聴などの違法な手段で個人情報を盗まれたとして、出版元を相手取った民事裁判です。

イギリスメディアによりますと、ヘンリー王子は7日、前日に引き続き出廷し、裁判を起こした経緯について、「私とメーガン妃に向けられる憎しみを止めるための方法として話し合った」と述べました。

また、ヘンリー王子は、「元交際相手や友人の車に追跡のための装置がつけられていたのを見た」などと証言し、地元メディアによる違法な取材手法だとして批判しました。

さらに、6日の裁判で、被告側の弁護士が「王室に情報源があり、記事は違法な手段によるものではない」などと反論したことについて、ヘンリー王子は、「交際相手との詳細なやりとりなどを王室関係者に話したことはないので、情報源が王室にあるという話は疑わしい」と述べました。

ただ、これまでの裁判をめぐっては、BBCが、「ヘンリー王子は『どうやって記事の情報を入手したかを説明するのは記者であって、自分ではない』 と述べたが、原告であるヘンリー王子側が証明しなければならない」と伝えるなど、盗聴などに関する決定的な証拠は提示されていないままです。

他のイギリスメディアも、「ヘンリー王子が記憶していることに信ぴょう性があるかどうかが重要な意味を持つだろう」と報じています。

裁判は、今後も証人尋問などが続き、年内に判決が出る見通しです。