トランプ氏の“唯一の対抗馬”ヘイリー氏が撤退表明 米大統領選、共和党候補者選び
アメリカ大統領選に向けた共和党の候補者選びで、トランプ前大統領の唯一の対抗馬だったヘイリー元国連大使が6日、選挙戦からの撤退を表明しました。
ヘイリー元国連大使「選挙戦をやめる時が来た。アメリカ人の声を届けたいと言ってきた。それができた。何の後悔もない」
ヘイリー氏は大統領選挙に向けた共和党の候補者レースで、トランプ前大統領の唯一の対抗馬として戦っていました。
しかし、候補者選びの山場となった「スーパーチューズデー」翌日の6日、選挙戦からの撤退を表明しました。
「スーパーチューズデー」では、投票が行われた15の州のうち、14の州でトランプ氏の勝利が確実となり、ヘイリー氏が制したのは、わずか1つの州にとどまっていました。
ヘイリー氏は、共和党の指名獲得が確実な情勢となったトランプ氏を祝福した一方、「彼を支持しなかった党内外の人々の票を獲得できるかどうかは、トランプ氏自身にかかっている」と述べ、トランプ氏への支持は表明しませんでした。
アメリカメディアは、ヘイリー氏によって「トランプ氏の弱点が『穏健派』や『郊外の有権者』だということが浮き彫りになった」などと報じています。
ヘイリー氏の撤退を受け、トランプ氏は早速、「わが国史上最大の活動に参加するよう呼びかけたい」と自身のSNSに投稿し、ヘイリー氏の支持者らの取り込みに意欲を示しました。