スーダン滞在の日本人数十人が国外退避に向け首都出発
スーダンに滞在する一部の日本人が国外退避に向け、首都・ハルツームを出発したことがわかりました。
複数の政府関係者によりますと、スーダンに滞在する日本人のうち、日本政府の関係機関の職員ら数十人が、国連の職員を退避させる車列に加わり、首都・ハルツームを出発したということです。
職員らはスーダン東部の町を目指していて、日本政府は、この町から国外に退避させたい考えです。このため、日本政府はスーダン東部の町の空港に、周辺国・ジブチに待機している自衛隊の輸送機を派遣することを目指し、調整を本格化させています。
また、日本政府は、スーダン軍や、軍と戦闘を続ける準軍事組織のRSFとも接触を試みるなどして、ほかの日本人の退避も進めたい考えです。
こうした中、岸田首相は23日夕方、首相公邸で、担当者から現地の情勢などについて説明を受けました。
スーダンには、今月19日時点で大使館員ら約60人の日本人が滞在しています。日本政府は、日本人の家族や大使館が雇ったスーダン人ら日本人以外でも退避を希望する約40人はあわせて退避させることを目指しています。