岸田首相“安定的な皇位継承”国会に報告書
安定的な皇位継承をめぐり、政府の有識者会議が最終報告書をまとめた事を受け、岸田首相が12日、衆参両院の議長に報告書を手渡しました。
岸田首相「政府としましては、これ(報告書)を尊重するとともに、衆参両院に対して、ご報告申し上げる次第でございます」
報告書には、皇族の数を確保するため女性皇族が結婚後も皇室に残る案や、旧宮家の男系男子を養子に迎えることを可能とする案などが盛り込まれています。
衆議院の細田議長と参議院の山東議長は、「慎重かつ丁寧に検討を進めていきたい」との談話を出し、来週18日から検討を始めることにしています。
しかし、報告書について立憲民主党は、「将来的な皇位継承のあり方について、結論も方向性も示していない」と批判しています。
与野党の意見の隔たりは大きく、本格的な国会での議論は夏の参院選後となる見通しです。