“統計書き換え”総務省にも対応改善求める
国土交通省が統計データを書き換えていた問題で、国の統計を所管する総務省の対応を検証した調査チームは、総務省にも問題を把握するチャンスがあったものの、縦割り組織の弊害で正しく対応できなかったと指摘し、改善を求めました。
調査チームの報告書によると、総務省の担当部署は、去年8月、国交省から統計の「二重計上」について問い合わせるメールを受け取っていましたが、別の部署に対応を任せたほか、上司や統計委員会に報告していませんでした。
また、対応を任された部署や全体を総括する部署でも、統計委員会などへの連絡は自分たちの仕事ではないと考え、放置していたということです。
そのため、報告書は「役割分担の隙間に落ちたような対応だ」と指摘し、縦割り組織の対応の是正や、緊密かつ率直なコミュニケーションをとるなどの改善を求めました。
また、他の省庁に統計の正確性を求める部署にもかかわらず、職員らは、統計のミスに対し、「警戒や関心が薄かった」とも指摘し、速やかな改善を求めました。