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岸田派が「解散」を正式決定 1957年発足の名門派閥に幕

2024年1月23日 17:20
岸田派が「解散」を正式決定 1957年発足の名門派閥に幕
2023年12月撮影
自民党・岸田派(宏池会)は23日、臨時の総会を開催し、派閥を解散することを正式に決めました。1957年に故・池田勇人元首相を中心に結成された名門派閥が、その歴史に幕を下ろすことになった。
23日の臨時総会には、岸田首相の「岸田派解散」表明のあと、はじめて各議員らが顔をそろえたが、岸田首相と座長の林官房長官は欠席した。

冒頭、小野寺元防衛相が、林官房長官のメッセージを代読した。

――政治資金パーティーを巡る問題に端を発し、政策集団に対して国民の皆様から大変厳しい目が注がれている、こうした中、宏池会幹部で相談の上、政治の信頼回復を図る観点から、大変重い決断になりますが、けじめをつける意味で宏池会を解散する方針とした。自民党で最も伝統ある政策集団であり、66年の歴史を持つ宏池会に幕を閉じる。

メッセージの代読後、解散の要因となった前会計責任者による不記載についての経緯が説明され、その後改めて、岸田派(宏池会)を解散する方針が確認された。出席議員から異論は出なかったという。

「宏池会」は1957年に池田勇人元首相が中心となって結成。その後、岸田首相を含めて5人の首相を輩出し、名門派閥のひとつに数えられたが、66年以上の歴史に幕を閉じることが決まった。

今後は、解散に向けた事務手続きなどを進め、準備が整い次第、派閥の事務所も引き払う予定。