民主党は１４日、１２日の法案採決の際に三宅雪子議員が転倒してケガをしたのは突き飛ばされたためだとして、自民党・甘利明元経産相に対する懲罰動議を衆議院に提出した。

　この問題は、１２日の衆議院内閣委員会で行われた国家公務員法改正案の採決で三宅氏が転倒し、足にケガをしたというもの。民主党は、ケガは甘利氏の暴行が原因だとして、懲罰動議を衆議院に提出した上で、甘利氏に謝罪を求めた。

　懲罰動議を提出した後に会見した民主党・松木謙公国対副委員長は「はっきりした証拠もあります。足が絡まってそのまま転倒されて、全治３週間ということで診断書も出ていますので。わざと転んだんじゃないことはよくわかると思いますよ」と主張。

　一方の甘利氏は「極めて理不尽だと思います。私は全く三宅さんに触れていない。私の視野に入っていない外から突然、前にジャンプをしてこられたから、私は一体全体何が起きたのかわからなかったんですよ。はめられちゃったのかなと一瞬思いました」と述べ、「突き倒した事実はない」と否定するとともに、内閣委員会に所属していない三宅氏らの行動は議事妨害に当たるのではないかと批判した。