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次期総選挙は3年後の衆参W選挙~菅首相

2010年8月23日 19:48
次期総選挙は3年後の衆参W選挙~菅首相

 来月の民主党代表選挙に向けて、菅直人首相は23日朝から当選1回の議員と意見交換を始めた。この中で菅首相は、次期総選挙は3年後の衆参ダブル選挙になるとの見通しを示した。

 菅首相と当選1回議員との懇談は23日から3日間の日程で行われ、午前9時半からの1回目には18人の議員が参加した。出席者によると、菅首相は「次の総選挙は3年後の衆参ダブル選挙だと思っている」と述べた。これは、野党から解散に追い込まれるのではとの懸念を払しょくする狙い。

 また、民主党・宮崎岳志議員は「(菅首相から)代表選が終わった後には、鳩山さんも小沢さんもそのほかの人も、みんなが『よし、これなら行ける』と、『これで前に進める』というような態勢・状況を作るつもりだから安心してくれと」と述べ、菅首相は代表選後には民主党内の結束を重視する考えを強調したという。

 会合に出席した民主党・高邑勉議員は終了後、「引き続き菅首相を応援したいという気持ちはありますが、正直、まだ迷っている。『あとはこれをやるんだ』というメッセージを聞けたら、一生懸命に菅首相を応援していきたいと思う。現時点では未定です」と述べた。1回生議員には民主党・小沢一郎前幹事長の肝いりで当選した議員が多いだけに、菅首相としては直接話をすることで理解を求め、支持を広げたい考え。小沢氏を支持する議員の中には、出席を見合わせる議員もいて、綱引きが激しくなっている。

 また、菅首相は23日昼過ぎ、各省の副大臣を公邸に集めて意見交換した。この中では、縦割りをなくして省庁間で連絡を取り、官邸に情報を集約していくために様々な改善をしていこうという話があったという。菅首相としては、こうした意見交換を基に自らの政権構想を練り、代表選への正式な出馬表明につなげたい考え。