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「菅・小沢」が共同会見、対決姿勢鮮明に

2010年9月1日 22:50
「菅・小沢」が共同会見、対決姿勢鮮明に

 次の首相を事実上決める民主党代表選挙が1日に告示され、菅首相と小沢前幹事長の一騎打ちとなった。1日午後、両者による共同記者会見が行われた。今回の選挙にあたって、初めて両者が並んで会見したが、最初に握手をした以外はほとんど目を合わせることなく、対決姿勢は鮮明だった。

 小沢氏「政治主導、国民主導の政治、官僚任せでない政治家が自らの責任を持って決断し、自らの責任で実行する。そういうものに変えるのが主張であり、理想であったはず」

 菅首相「クリーンでオープンな民主党を作っていきたいと思う。政治にお金のことがまつわるような古い政治からは、ぜひ脱却しなければならない。いずれの候補者が首相としてふさわしいのかの選択を、国民に選択していただく選挙だと理解している」

 具体的な政策では、菅首相が「消費税率の引き上げも視野に社会保障と財源をセットで議論するべきだ」としたのに対し、小沢氏は「あくまでも徹底的な無駄削減に全力を尽くすのが国民との約束だった」として、消費税率引き上げには否定的な姿勢を示した。

 ただ、両者とも「選挙後に党が分裂することはない」という点では一致した。