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【全文】安全操業巡るロシアの対応「受け入れられない」官房長官会見(1/30午前)

2023年1月30日 14:32
【全文】安全操業巡るロシアの対応「受け入れられない」官房長官会見(1/30午前)

松野官房長官は30日午前、ロシア外務省が、きのう、北方四島周辺海域での安全操業を巡り、日ロ政府間協議に応じない旨を通知してきたことについて、「ロシア側がかかる対応を取ったことは受けられない」と述べ、1日も早く政府間協議に応じるよう強く求めていく考えを示しました。

<会見トピックス>
▽中国ビザ発給再開
▽岸田翔太郎総理秘書官の欧州訪問
▽東京五輪の入札談合事件
▽産休・育休中のリスキリングについての総理答弁
▽北方四島周辺での安全操業

○松野官房長官
冒頭発言はございません。

――中国当局は訪中日本人へのビザ発給を再開しました。受け止めと今後の対応、中国側とのやりとりで求めたいことがあれば伺います。

○松野官房長官
ご指摘の中国側の査証発給制限措置については、日本側としてその撤廃を求めてきたものでありますが、1月29日、中国政府は一時停止していた日本国民に対する一般査証発給を再開する旨発表したと承知をしています。我が国の水際対策の臨時的な措置につきましては、当面現在の措置を行いながら、中国の感染状況等を見つつ、柔軟に対応していく考えであります。

――岸田翔太郎秘書官の欧州訪問時の行動についてお聞きします。対外発信用の写真撮影のためという説明でしたが、総理のツイッターなどにそれらしき写真が確認できなかったが、これはもう既に掲載されているものなのかどうか。

○松野官房長官
岸田総理秘書官は、今般の外国訪問中に総理訪問についての対外発信に使用する目的での街の風景やランドマーク等の外観の撮影を行ったものであります。通常、岸田総理秘書官が外国訪問中に撮影した素材は、日程終了直後に対外発信に使用することもあれば、一定期間素材を収集し、後日、それらを一連の活動記録として対外発信に使用することもあり、今般の外国訪問中に撮影した素材については現時点では対外発信に使用していないものと承知をしています。

――東京オリパラの入札談合事件について。大会組織側は落札企業が原則本大会の業務も受注すると複数の資料に明記して、企業は全て大会業務など随意契約で受注していました。契約総額は約400億円に上ると報じられています。こういった巨額の談合について政府の受け止めと、捜査当局の捜査以外に政府として何かしら対応はとるのか。

○松野官房長官
ご指摘の報道については承知していますが現在公正取引委員会による調査中であるため、コメントすることは控えさせていただきます。現在スポーツ庁とJOCが中心となり立ち上げたプロジェクトチームにおいて、今後の大規模な国際大会の運営の透明化、公正化を図るための指針案の検討を行っているところであります。ご指摘の事件について、仮に入札における不正行為が事実であり、それが大会組織委員会のガバナンス体制に起因する問題と考えられる場合には、このプロジェクトチームにおいて検討することになるものと承知をしています。詳細はスポーツ庁にお尋ねをいただきたいと思います。

――岸田総理が27日の参院本会議で産休育休中のリスキリングについてしっかり後押しすると答弁したことを受け、「子育てと格闘しているのにできるわけがない」「育児をしていない人の発想」などと批判の声が上がっています。改めてこの件に関する政府の見解を伺います。

○松野官房長官
リスキリングに関して、先日の参議院本会議において総理が答弁したのは産休育休中にリスキリングを強いるような趣旨ではなく、ライフステージのあらゆる場面において学び直しに取り組もうとする際に本人が希望した場合には、それをしっかり後押しできる、そうした環境整備を強化していくことが重要であるということであります。いずれにしても、政府としては、学び直しを希望する働く人の誰もが主体的にスキルアップを行うことができる環境整備に引き続き取り組んでまいります。

――北方四島周辺海域での安全操業に関し、ロシア外務省のザハロワ報道局長は昨日、安全操業を巡る日ロ政府間協議に応じない理由として、日本政府の対ロ制裁が原因とする声明を発表しました。これに対し、日本政府はどう考え、安全操業の実施に向けて具体的にどのような行動をとるのか伺います。

○松野官房長官
ご指摘のロシア側の発言については承知しています。既に会見でも説明した通り、1月19日、ロシア外務省から、現時点で、北方四島周辺水域操業枠組み協定に基づく年に一度の政府間協議の実施時期を調整することはできない旨通知がありましたが、ロシア側がかかる対応を取ったことは受けられません。政府としては引き続きロシア側が1日も早く政府間協議に応じ、2023年の可能な限り早いタイミングで操業実施できるようロシア側に強く求めていく考えであります。

――中国のビザの関係で伺います。中国側がビザ発給手続きを再開した理由について政府として把握されてますでしょうか。また、中国側が再開した理由について政府として把握されてますでしょうか。また、中国側が再開したということについての政府側の評価についてもお願いします。

○松野官房長官
これ以上につきましては、外交上のやりとりのため差し控えさせていただきたいと思います。

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