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鉢呂経産相「死の町」発言で波紋広がる

2011年9月10日 13:37
鉢呂経産相「死の町」発言で波紋広がる

 鉢呂経産相が福島第一原子力発電所周辺の地域を「死の町」と表現するなど、被災者への配慮に欠く発言をした問題で波紋が広がっている。10日午後にも報道陣に対し、経緯を説明することにしている。

 鉢呂経産相は9日の閣議後の記者会見で、福島第一原子力発電所の周辺地域を「死の町」と表現したことで、自民党など野党から批判を受け、発言を撤回し、謝罪した。また、現地を視察した8日夜には報道陣に対し、防災服をつけるようなしぐさをし「放射能をつけた」との趣旨の発言をしたとされている。

 こうした一連の発言に対し、野党・自民党からは辞任すべきとの厳しい声が上がっている。自民党・石破政調会長は10日朝、「経産相とか政治家以前の問題で、人間としてどうなんだいということだと思います。辞任なさるか、そうでなければ、首相が罷免をするか」と述べた。

 民主党・前原政調会長は10日朝、「その発言が事実だとすると、大変ゆゆしき問題だと思います。今日中に、しっかりと、どういう真意だったのかということをご説明されることが大事だと思います」と話した。

 また、民主党幹部は「福島第一原発の視察から帰った際のプライベートでの発言だ。いちいち揚げ足をとられていたら、口もきけなくなる」と辞任の必要はないとの考えを示した。