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外相、沖縄知事らに「普天間移設に理解を」

2011年10月20日 3:27
外相、沖縄知事らに「普天間移設に理解を」

 沖縄県を訪問中の玄葉外相は19日、日米両政府がアメリカ軍普天間基地(宜野湾市)の移設先としている名護市の稲嶺市長や、仲井真県知事と会談したが、移設をめぐる議論はいずれも平行線に終わった。

 玄葉外相は19日、名護市辺野古のアメリカ軍キャンプ・シュワブから、滑走路の予定海域を視察した後、名護市・稲嶺市長と会談し、辺野古への移設に理解を求めた。しかし、稲嶺市長は計画の撤回を求めて譲らなかった。

 また、仲井真知事との会談でも玄葉外相は政府の立場を説明したが、仲井真知事は県外移設を求める姿勢を崩さず、議論はかみ合わなかった。玄葉外相が「普天間問題をなんとか日米合意に沿って進展させると。心苦しいんですけど、お願いをする立場」と述べたのに対し、仲井真知事は「(辺野古への移設は)非常に時間がかかると申し上げているんです。強引におやりになっても、本当に建設できますか」と答えた。

 野田政権の閣僚の沖縄入りは3人目だが、双方の溝が埋まる気配はない。