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中間貯蔵施設、双葉郡の3町に設置~政府案

2012年3月10日 18:51
中間貯蔵施設、双葉郡の3町に設置~政府案

 政府は10日、福島・郡山市で行われた福島・双葉郡の町村長らとの会合で、福島第一原発事故に伴う除染などで出た放射性廃棄物を保管する「中間貯蔵施設」について、双葉郡の3つの町に設置したい考えを示した。

 先月に双葉町長らが「政府への不信感が生じた」として急きょ中止された双葉郡の町村長と政府との意見交換会は10日、政府側の主催という形で郡山市で行われた。この中で、細野環境相は中間貯蔵施設について、必要な面積を確保するためには複数の場所に設置せざるを得ないとして、双葉町と大熊町、楢葉町の計3か所に設置したい考えを伝えた。

 大熊町・渡辺利綱町長「除染を進める上で、中間貯蔵施設は必要との認識(はある)。色々な角度から検討しなければならない」

 双葉町・井戸川克隆町長「絶対反対ということではなくて、最終処分場の問題も同時に考えなければならない」

 政府は今後、候補地の自治体と個別の話し合いを行う方針。地元自治体は、住民から意見を聞いた上であらためて政府との協議を進めたいとしている。