岡田副総理は１日の会見で、行政改革に関する有識者懇談会を自らの下に設置し、連休明けに第１回の会合を開くことを発表した。

　行政改革に関する懇談会は、経済界や学界の専門家などで構成され、メンバーには「京セラ」名誉会長・稲盛和夫氏や連合・古賀伸明会長ら１０人が起用された。鈴木善幸元首相の時代に置かれた「土光臨調」をモデルに、行政組織の改革や国家公務員の人件費削減などの大きな方向性が話し合われる。消費税増税に国民の理解を得るために、政府が行政の無駄を一層排除する姿勢を示す狙いもある。

　初回は連休明けの７日に開かれ、当面は行政改革の必要性や基本的な考え方についての議論が予定されている。

　懇談会は政府の正式な諮問機関ではないが、岡田副総理は、一定の段階で考え方をまとめ、政府の行革実行本部や行政刷新会議に提出して具体化することも念頭に議論を進める考え。