森本防衛相は１４日、アメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」の普天間基地（沖縄・宜野湾市）への配備前に一時駐機を要請している岩国基地を抱える山口県の二井知事と会談し、オスプレイの配備について、現段階では「計画通りに進めていきたい」との考えを伝えた。

　会談では、オスプレイが現地時間１３日にアメリカ・フロリダ州で墜落した事故を受け、二井知事が「いくら安全性について説明されても、私としては反対せざるを得ない。今回の一時駐機の申し入れは棚上げしてほしい」と伝えた。これに対し、森本防衛相は、現時点では事故の原因がわからないため、今すぐに配備計画を変えることは難しいとの認識を示した。

　森本防衛相はこれに先立ち、アメリカ・ルース駐日大使とも会談し、今回の事故について、「できる限り速やかに詳細な情報を知らせてほしい」と要望、ルース大使も「大変残念な事故だった。情報が入り次第、共有したい」と応じた。