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民主代表選、日程を延期 反対意見相次ぐ

2012年12月20日 0:11
民主代表選、日程を延期 反対意見相次ぐ

 民主党執行部は19日、両院議員総会で、22日に代表選挙を行いたいと提案したが、出席者から反対意見が相次ぎ、結局、延期された。

 野田代表は19日に行われた両院議員総会で、「厳しい敗北の結果になってしまったことを深くおわび申し上げる」と述べた。

 衆議院選挙の惨敗で野田首相が党の代表を辞任することを受け、執行部は両院議員総会で、後任を選ぶ代表選挙を22日に行いたいと提案した。

 しかし、出席者からは反対意見が相次いだ。荒井聡氏は「今回落選した人たちの意見を聞かないで新しい代表を決めることはあり得ない。それなくして党の再生なんてあり得ない」と主張。また、田中直紀参議院議員は「反省と総括を最大限、新代表の選出を延ばしていただいて」と述べた。

 結局、代表選は延期され、22日、衆議院選挙で落選した前議員らも加わって改めて選挙の総括を行い、代表選の日程などについて話し合うことになった。

 こうした中、有力な代表候補と目されていた細野政調会長が、代表選には出馬しない考えを周辺に伝えた。結党以来最大の危機を迎えている民主党だが、党の混迷が収拾する見通しは立っていない。