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オスプレイ、海自護衛艦に初着艦 記者報告

2013年6月15日 12:37
オスプレイ、海自護衛艦に初着艦 記者報告

 アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ沖で行われている自衛隊とアメリカ軍による大規模な離島奪還訓練で14日、アメリカ海兵隊の新型輸送機・MV22オスプレイが初めて、海上自衛隊の護衛艦に発着する訓練が行われた。護衛艦「ひゅうが」の上から中丸由子記者が報告する。

 オスプレイを使った日米でのこうした訓練は今回が初めてで、オスプレイの自衛隊艦船への発着艦訓練は、対外的には「災害救助の訓練」としているが、飛行距離の長さなど、離島防衛にも向いていることから、防衛省幹部は「有事の際の日米の連携を確認し、両者の装備の相互運用性を高めることが狙いだ」と説明する。オスプレイをひゅうがの格納庫に収容する訓練も行われた。

 また、今回の訓練には自衛隊が初めて攻撃ヘリ「アパッチ」を参加させて実弾射撃を行う予定で、従来よりも離島防衛での「奪還」に重きを置いていて、将来的に自衛隊に「海兵隊的機能」を持たせることを強く意識している。

 防衛省はこうした訓練を通じて自衛隊同士の統合作戦能力とアメリカ軍との共同対処能力を向上させて沖縄・尖閣諸島など南西諸島の防衛力強化につなげるとともに、離島防衛での日米連携をアピールし、強引な海洋進出を進める中国に強いメッセージを示したい考え。