安倍首相は半年の間に２回目となる異例のトルコ訪問を行った。エルドアン首相との首脳会談では今後、日本とトルコのさらなる関係強化を図っていくことなどで一致した。

　「あきらめずに保ってこられた夢を、みなさまはとうとう実現なさった」－安倍首相はボスポラス海峡を横断する地下鉄の開通式に出席し、このように述べた。海底トンネルの工事には日本企業の高い技術が使われていて、開通式典への出席には、日本の技術をアピールする狙いもある。

　また、日本時間３０日未明に行われたエルドアン首相との首脳会談では、トルコに科学技術の大学を共同で設立するため、合同の委員会を立ち上げることで一致した他、原発建設について、トルコと日本企業などの間で進められていた商業契約の交渉が妥結したことを歓迎した。

　安倍首相は経済発展が進むトルコをヨーロッパの玄関として重要な国と位置づけ、エルドアン首相に対し、早期の訪日を要請した。安倍首相は、経済発展を続けるトルコと今後、さらなる関係強化を図る考え。