新防衛大綱 陸自戦車数を削減へ
防衛省は、来月に閣議決定する新たな防衛大綱で、陸上自衛隊の戦車の数を今の大綱に記されている数よりも約100両減らし、「約300両」とする方向で最終調整に入った。
防衛省は、中国による領海侵犯などが相次ぐ尖閣諸島など、南西諸島の防衛力強化に予算や装備をふりむけるため、陸上自衛隊の戦車を削減する方針を固めた。今の防衛大綱にある「約400両」という装備目標から、約100両削減して、「約300両」とすることで与党と最終調整に入ったほか、11日に開かれる有識者会議でも提示する。
戦車は、旧ソ連の侵攻を想定したいわゆる「冷戦型」の装備とされ、近年は大綱改定の度に数が減らされ続けている。一方で、陸上自衛隊の隊員数は、今の大綱の「15万4000人」から、「15万9000人」とする方向。