×

安倍首相、中東地域に25億ドルの支援策

2015年1月18日 1:13
安倍首相、中東地域に25億ドルの支援策

 中東を歴訪中の安倍首相が17日、最初の訪問国・エジプトで首脳会談に臨み、中東の安定化に貢献していく考えを強調した。カイロから古谷朋大記者が報告。

 エジプトは、この地域の大国として中東安定化のカギを握る存在。安倍首相は、シシ大統領との首脳会談で「今世界で起きている過激主義の流れは止めなければならない」と述べて、テロ防止に取り組む姿勢を強調した。その上で、両首脳は国際社会に対し「全てのテロ組織に対し、積極的かつ効果的に対峙(たいじ)する」よう呼びかけた。

 これに先立ち安倍首相は、エジプト、ヨルダン、トルコなど中東地域に対する総額25億ドル相当の支援策を表明した。空港や地下鉄といったインフラ整備のほか、イスラム過激派組織「イスラム国」と対峙している周辺国に大量の難民が流入している事から、経済的な支援を行う。

 安倍首相「中東の安定は、世界にとって、日本にとって、言うまでもなく平和と繁栄の土台です。テロや大量破壊兵器を当地で広がるにまかせたら、国際社会に与える損失ははかりしれません」

 安倍首相としては、日本の得意分野を生かした今回の支援を通じて中東地域の安定化に貢献したい考え。