なぜ? 「森保ノート」と「岸田ノート」の交換 その舞台裏とは
サッカー日本代表の森保一監督が8日、首相官邸を訪れ岸田首相と面会。ワールドカップで話題になった“森保ノート”を、岸田首相の“岸田ノート”と交換した。異例の「ノート交換」が行われた舞台裏とは。
今月8日、サッカーワールドカップの戦いを終えた、森保監督が、選手達と共に首相官邸を訪れた。ここで話題になったのが、岸田首相と森保監督が行った「愛用ノートの交換」だった。
岸田首相のノートは「プラス社製」で、2021年に自民党総裁選挙に立候補した際、このノートを掲げ「国民の声を書きためてきた」と訴えて、選挙戦を戦った。
一方、森保監督のノートは「コクヨ社製」で、ワールドカップの試合中、たびたびノートにメモをとる姿がテレビに映り、日本代表がドイツ代表、スペイン代表を破る快挙を成し遂げたことで、「奇跡を呼ぶノート」として話題になった。
広島県選出の議員である岸田首相と、Jリーグのサンフレッチェ広島に所属した森保監督は旧知の仲。互いに「ノート」が話題になったことから、異例の「ノートの交換」が実現したのだが、提案したのは岸田首相サイドだったという。
首相周辺によると、日本時間12月2日の早朝、岸田首相は決勝トーナメント進出がかかる日本代表とスペイン代表の大一番をテレビで観戦していた。すると、試合中に森保監督がたびたびノートを取り出し、何かをメモしていることに気がついたという。近くにいた秘書官が「ノートにメモをとるのは岸田首相と同じですね」と話しかけると、岸田首相もうなずいた。その後、日本代表は見事に勝利し、決勝トーナメントに進出を決めた。
興奮した秘書官達が「大会が終わって森保監督と会う機会があったら、ノートの話をするのはどうですか」と提案すると、岸田首相は「それは良い。それならお互いにサインを入れて、交換しよう」と「ノート交換」がきまった。
交換したノートは新品で、互いのサインのみが書かれているものだという。新たに2人は今後、何を書き込むのか。