クアッド首脳会合 ロシアと友好関係のインド、日米豪と際立つ“温度差”
日本、アメリカ、インド、オーストラリアの4か国による枠組み(=クアッド)の首脳会合が行われました。
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会合は24日午前10時半過ぎから約2時間行われました。4か国の首脳は現在、首相公邸での昼食会に出席しています。
会合の冒頭、岸田首相はウクライナ情勢をめぐりロシアを批判した上で、中国を念頭にインド太平洋地域で同じことを起こしてはいけないと強くけん制しました。
岸田首相「ロシアによるウクライナ侵略は、国連憲章でもうたわれている諸原則への真っ向からの挑戦です。我々はインド太平洋地域で同じようなことを起こしてはなりません」
バイデン大統領「我々は民主主義の緊密なパートナーとして立ち上がる。共通の価値観とビジョンのために立ち上がるのだ。クアッドにはやるべきことがたくさんある」
バイデン大統領は「民主主義 対 独裁主義の構図だ」とも述べて、ロシアと中国の連携の動きもけん制しました。
一方、ロシアと友好関係にあるインドですが、モディ首相はロシアへの言及はありませんでした。対ロシアをめぐって他の3か国との温度差が際立っています。
外務省幹部は「各国事情がある中、対中国でいかに連携できるかが重要だ」と狙いを語っています。
岸田首相は、この後、議長国としての記者会見に臨み、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、安全保障や経済など幅広い分野での連携を表明する見通しです。