「特定秘密」の状況 初の閣議決定
政府は22日、特定秘密保護法に基づいて指定した「特定秘密」の状況についての初めての報告書を閣議決定した。政府全体の特定秘密は380件以上に及び、その6割以上が防衛秘密だった。
去年12月に施行された特定秘密保護法は、毎年指定された特定秘密の件数などを報告することを定めている。22日に閣議決定された報告によると、去年12月10日の施行日から31日までの間に、防衛省、外務省や警察庁など10の行政機関で、382の特定秘密の指定があったという。
指定した省庁別では、防衛省が247件と最も多く、内閣官房が49件、外務省が35件だった。また、指定された秘密の類型が、防衛などのための暗号情報が113件、情報収集衛星に関する情報が85件などとなっている。
この報告書は22日に国会に提出され、今後、情報監視審査会が検証を行う。