鳥越俊太郎氏「危機感覚える」報道圧力発言
自民党議員が「マスコミをこらしめる」などと発言した問題は、1日の衆議院安保法制特別委員会でも取り上げられ、参考人として招かれたジャーナリストからも批判の声が上がった。
ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は、一連の発言をしたのは安倍首相に近い議員だと指摘し「危機感を覚える」と厳しく批判した。
鳥越氏「そのへんの居酒屋で酔っ払ってマスコミつぶしてしまえと言っているのとわけが違う。安倍総理に近い立場の人である、つまり安倍応援団であると書かれている。そういう人たちがああいう議論をされたことに非常に危機感を覚えます」
また、民主党の大串議員は「安保関連法案との関係でマスコミをこらしめるという発言が出るのは極めて残念だ」と批判した。
これに対して鳥越氏も安倍政権について「これほどマスコミに過敏に反応した政権はない。その結果、報道をやめておこうという一定の萎縮効果をうんでいる」と述べた。
こうした中、自民党の谷垣幹事長は公明党の井上幹事長と会談し、一連の発言について「大変ご迷惑をおかけした。心からおわび申し上げる」と陳謝した。両幹事長は安保関連法案の成立に向け協力を確認した。