安保法案審議 首相“徴兵制”を重ねて否定
安全保障関連法案の質疑が参議院の特別委員会で始まって3日目、安倍首相は徴兵制について導入することはないとの考えを重ねて強調した。
野党側は集団的自衛権の行使容認と同じように、憲法解釈を変えれば徴兵制も可能になるのではないかなどと繰り返し指摘しているが、安倍首相は「全くあり得ない」と強調した。
安倍首相「徴兵制は憲法第18条が禁止をする、意に反する苦役に該当します。明確な憲法違反であり、徴兵制の導入は全くありえない。子供たちが兵隊にとられるという徴兵制がしかれることは、断じてないということは、明快に申し上げておきたい」
安倍首相は国民の疑念の払しょくに相当力を入れているようで、衆議院での審議ではあまり触れなかった中国の海洋進出を例に挙げて法案の必要性を訴えるなどわかりやすく説明しようという場面が増えている。
30日の審議でも安倍首相は「政策に支持をいただくことが政策を進める力になる」と話しているが、国民の理解が進むかは今後の論戦にかかっている。