防衛相と翁長知事が会談 歩み寄り見られず
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題を巡り、中谷防衛相は16日、翁長知事と会談した。抑止力の重要性を説明して辺野古への移設に理解を求めたが、歩み寄りは見られなかった。
会談で中谷防衛相は、中国を念頭に、沖縄にアメリカ軍がいることは「力の空白」をつくらず、抑止力を維持するために重要だとして理解を求めた。
中谷防衛相「米海兵隊が(沖縄に)駐留しているのは、日米同盟の抑止力を構成する重要な要素になっている」
しかし、翁長知事は「抑止力の話も議論が深まらない。常に入り口論で、辺野古が唯一という以外に話がない」と批判し、普天間基地の県内移設に反対する姿勢を崩さなかった。
政府と沖縄県は18日、普天間基地の移設に関する2回目の集中協議を行うが、双方の主張の隔たりは依然、大きいままだ。