安保関連法案 野党5党首が成立阻止に協力
安全保障関連法案を審議する参議院の特別委員会が約1週間ぶりに再開される中、野党5党の党首が19日、共同で記者会見に臨み、法案の成立阻止に向け一致協力していく考えを示した。
国会での論戦が続く中、民主党、維新の党など野党5党の党は岩手県に集結していた。これは県知事選での対応について説明する場だったが、5党首は安保関連法案の成立阻止に向けて一致協力していくと強調した。
民主党・岡田代表「安保法案を一緒になって阻止できるかどうかは大変なことなので、そのことに全力をあげたい」
維新の党・松野代表「参議院でも我々はこの法案に反対なので、しっかり足並みがそろえられればそういう形でいきたい」
野党側としては各党がそろい踏みすることで法案への反対姿勢をアピールする狙いがあった。ただ、それぞれの思惑には隔たりもある。民主党と維新の党は安保関連法案の対案について共同提出を視野に協議を行っているが、まだメドは立っていない。これは民主党執行部が対案の提出に慎重な姿勢を崩していないためだ。会見でも、岡田代表は「維新の党と乗り越えられない違いがあるとは思わない」などと述べるにとどまった。
一致結束を掲げた野党側が、政府・与党に対抗するために、今後、どこまで具体的な協力関係を築けるのかが焦点となりそうだ。