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安保関連法案 与党と維新、隔たり大きく

2015年9月2日 14:27
安保関連法案 与党と維新、隔たり大きく

 安全保障関連法案を審議する参議院の特別委員会で、集団的自衛権の行使を限定的に認める政府案への維新の党の対案が2日、実質的に審議入りした。

 対案は、日本への攻撃が発生する危険が明白な場合で日本を防衛する他国の軍隊が攻撃された時、これを守るための武力行使を可能としている。

 自民党は、対案で可能とする武力行使は集団的自衛権の行使にあたるのかただした。

 自民党・佐藤正久議員「そこ、明確にしてもらわないと。国際法上は集団的自衛権ということでいいんですか。それとも個別的自衛権、どっちですか」

 維新の党・小野次郎議員「個別的自衛権だという説もあります。国際法上。他方で、形式的に外国軍隊に第一撃があったケースだから、集団的自衛権ではないかという議論もあります」

 小野議員は明言せず、佐藤議員は「日本が攻撃されていない段階で他国を守るのは集団的自衛権と言わざるを得ない」と批判した。

 先月28日の修正協議対案の提出を受け、自民・公明の与党と維新の党の間では修正協議が行われているが、隔たりは大きく、合意の見通しは立っていない。