安保関連法案 与党と維新、対案を修正協議
安全保障関連法案を巡り、自民・公明の与党と維新の党は、維新の党が先週参議院に提出した対案について修正協議を始めた。
自民党・高村副総裁「中身をご説明いただいたあとで真摯(しんし)に対応していきたい。距離があることは、それはもうはっきりしているわけで」
高村副総裁はまた、維新の党で最高顧問の橋下大阪市長が離党するなど混乱が続いていることを踏まえ、「党全体として対応していただくことも私たちの関心事です」と述べた。
維新の党が参議院に提出した対案では、集団的自衛権の限定行使を実質的に容認しつつ、行使の要件について政府案よりも厳しく限定している。28日の協議ではお互いの妥協点を探ったが結論は出ず、両者は話し合いを継続することにしている。
一方、日本を元気にする会など野党3党も、集団的自衛権の行使の際に例外無く国会の事前承認を求めることなどを盛り込んだ修正案について、与党側と協議した。法案の中身の説明を受けた与党側は、「例外無き事前承認にした場合、緊急時の場合に大丈夫なのか」などと懸念を示したという。その上で、来月3日に再び協議し、一致点がないか議論することになった。