×

安保特委 首相、法案の必要性改めて強調

2015年8月25日 17:17
安保特委 首相、法案の必要性改めて強調

 安全保障関連法案を審議する参議院の特別委員会で安倍首相は25日、今回、韓国と北朝鮮の間で軍事的な緊張が高まったことを例に挙げ法案成立の必要性を改めて強調した。

 「(朝鮮半島で)偶発的に何が起こるかわからないということの中におきましては、日本としては、日本人の命や幸せな暮らしを守るために、しっかりとした備えをしていく必要があるのだろうと思います」-安倍首相は、また、「日米同盟がしっかり機能していくことが、北朝鮮の暴発、冒険主義的な試みを抑止していくことに十分に有効なのではないか」などと述べ、安保関連法案を整備する必要があると重ねて強調した。

 一方、民主党の福山幹事長代理は、「安倍首相は自衛隊員の安全確保の措置が安保関連法案の全てに盛り込まれたと答弁しているが、法案の一部には安全確保の規定が盛り込まれていない」などと追及した。これに対し、中谷防衛相は「安全確保に必要な措置は法案に明記されている」と答えたあとに、「規定はないが安全に配慮する」などと答弁を二転三転させたため、福山氏は納得せず、審議はたびたび中断した。

 その後、安倍首相は法案の一部に規定がないことは認めた上で「自衛隊員の安全確保を行うことは趣旨として盛り込まれていると解釈している」などと答弁した。しかし、福山氏は「解釈しているという答弁でごまかすのではなく法案に明確に規定すべきだ」などと厳しく批判した。