安保法案17日採決へ 成立阻止で野党一致
安全保障関連法案を審議する参議院の特別委員会は11日、来週16日に神奈川県で地方公聴会を行うことを全会一致で議決した。
与党側はこれまで16日に特別委員会で採決することを目指してきた。しかし、円満な採決をはかるため、野党側が求めていた地方公聴会を16日に開催することで折り合ったもの。与党側は17日にも特別委員会で採決し、来週中の成立を目指している。
こうした中、与党側は11日午前、日本を元気にする会など野党3党と法案の修正協議を行った。この中では法案に基づき、自衛隊を派遣する際に可能な限り、国会の事前承認を求める、などとする国会決議を行う案も議論されたが、結論は出なかった。今後も協議を継続することにしているが、合意の見通しは立っていない。
また、民主党や維新の党など野党各党が党首会談を行い、安保関連法案の成立阻止に向け、安倍内閣不信任決議案の提出も含めて、あらゆる手段を取ることなどで一致した。