北方領土問題で進展は…NYで日露首脳会談
アメリカ・ニューヨークで国連総会に出席中の安倍首相は、日本時間の29日午前、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行った。
通算11回目、去年11月以来となる首脳会談は、国連本部で行われた。個人的にケミストリー、波長が合うとされる二人だが、会談冒頭でもにこやかな表情で握手を交わし、良好な関係を印象づけた。
安倍首相は「今回私は自由民主党の総裁として、再選を果たすことができました。これによってさらに腰をすえてウラジーミル(プーチン)との間に平和条約交渉に取り組むことができる素地は作られたと思います」と話した。
会談では、両国が合意している年内のプーチン氏の日本訪問について、意見が交わされたものとみられる。
交渉が難航する北方領土問題について首相周辺は、「トップ同士の直接会談でなんとか打開策を見いだしたい」と話していて、良好な二人の関係をテコに交渉の進展を狙っている。
安倍首相は会談冒頭で、自身の自民党総裁再選に触れたが、ある同行筋は、「プーチン氏も2018年まで任期があり、支持率も高く安定している」「話し合う基盤は十分ある」と期待を寄せている。