辺野古移設計画 日米の専門家が慎重な意見
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐり、日米の専門家が18日、日本記者クラブで会見し、名護市辺野古への移設計画に慎重な意見を述べた。
アメリカ、ジョージ・ワシントン大学のマイク・モチヅキ教授は、辺野古への移設について、「日本政府が今の計画を推し進めることによって、結果的に政治的コストがどうなるかアメリカ政府は考えているだろう」と述べた。異例の法廷闘争に発展し、今後、沖縄県民の反発が一層強まることに懸念を示したもの。
モチヅキ教授はその上で、普天間基地のオスプレイ24機を本土に移せば、辺野古沖の埋め立てを行わなくて済むと話し、「日本政府が代替案を示せば、アメリカも検討する」との見方を示した。
いっしょに会見した桜美林大学の橋本晃和特任教授も、海兵隊の移転先となるグアムにある米軍基地の工事を急ぐことなどで、沖縄県の負担軽減を進められるという考えを示した。