衆院予算委 民主・枝野氏が臨時給付金批判
衆議院予算委員会で実質審議がスタートした。所得の低い高齢者に対する「臨時給付金」を巡り、安倍首相が、民主党の海江田前代表もかつて年金生活者への給付金が必要だと言っていたと主張していることについて、民主党の枝野幹事長は一時的な給付金とは性質が異なるとただした。
民主党・枝野幹事長「今回のばらまきの年金生活者等給付金と、海江田代表がやるべきと言った年金生活者支援金の本質的な違い理解してないのか、意図的に誹謗(ひぼう)中傷しているのか」
安倍首相「この3年間のアベノミクスの成果、確かにあった。給与が上がっていく中でこの果実を享受する立場にあるが、残念ながら年金生活者は給与生活者ではない。この方々に私たちが進めてきた経済政策の果実をしっかり分配しなくてはならない」
民主党・枝野幹事長「将来にわたって、今後どうなるのかという安心感を作るのが社会保障の目的で、目の前のばーんと金を配る話と本質的に違う」
また、消費税率が来年、引き上げられるのに伴い、週2日以上定期購読されている新聞が軽減税率の対象となることについて枝野幹事長は、「灯油やガソリンなどはどうなるのか」と追及した。
これに対し麻生財務相は、「水道料金、電気料金などは利用者に過剰な負担とならないよう、公定料金または認可料金とされていて新聞とは異なる事情にある」と述べた。