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軽減税率導入時の“財源”で論戦

2016年1月13日 12:18
軽減税率導入時の“財源”で論戦

 衆議院予算委員会は13日も、消費税の軽減税率をめぐる論戦が続いている。安倍首相は、軽減税率で失われる税収を補う財源について税収が想定よりも増えた「上ぶれ分」は、「安定的な恒久財源とは言えない」という政府見解を明らかにした。国会記者会館から黒島秀佳記者が伝える。

 民主党の長妻代表代行は、政府見解は軽減税率の財源に税収の上ぶれ分も検討する考えを示した12日の首相答弁とは異なるとして、財源を明らかにするよう迫った。

 民主党・長妻代表代行「一体どこから(軽減税率の)安定的財源、(税収の)上ぶれでない形で出すのか。メドぐらいおっしゃりませんか」

 安倍首相「経済が、私たちの経済政策によってどこまで実は底上げされているか、経済財政諮問会議において専門的な見地から議論するのは当たり前のことではありませんか」

 安倍首相はこのように述べ、税収が想定より増えた分については安定財源とは言えない「上ぶれ」ではなく、「経済が底上げされた」可能性もあるとして、軽減税率の財源として検討する考えを改めて示した。

 これに対して長妻代表代行は、夏の参議院選挙の前までには財源を明確にするよう求めた。