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“税収上ぶれ分”首相、経済底上げと見解も

2016年1月13日 16:41
“税収上ぶれ分”首相、経済底上げと見解も

 13日、衆議院予算委員会は消費税の軽減税率をめぐる論戦が続いている。焦点は軽減税率の財源に税収が想定よりも増えた「上ぶれ分」を充てるかどうかだ。

 麻生財務相は12日、上ぶれ分は「安定的な恒久財源とは言えない」と否定的な考えを示した。政府の見解の不一致を指摘された安倍首相は13日、税収が想定より増えた分は不安定な「上ぶれ」との認識ではなく経済が「底上げ」された可能性もあると説明して軽減税率の財源として検討する考えを示した。

 民主党・長妻代表代行「一体どこから(軽減税率の)安定的財源、(税収の)上ぶれでない形で出すのか。メドぐらいおっしゃりませんか」

 安倍首相「経済が、私たちの経済政策によって、どこまで実は底上げされているか経済財政諮問会議において専門的な見地から議論するのは当たり前のことではありませんか」

 これに対して民主党の長妻代表代行は、明確になっていない軽減税率の財源について夏の参議院選挙の前までには明らかにするよう求めた。

 この後、衆議院予算委員会は所得の低い高齢者に対する臨時給付金を盛り込んだ今年度補正予算案を採決し、与党の賛成多数で可決した。