甘利大臣「不確かな情報での説明よくない」
21日の参議院決算委員会で、甘利経済再生相は21日発売の週刊誌で報じられた金銭の授受と口利きの疑惑について事実関係を調査して説明責任を果たす考えを示した。
甘利経済再生相は、大きな焦点となる自らが金銭を受け取ったのかについて「記憶が曖昧なところがある」と述べるにとどまった。その一方で「罪に問われるような事実は一切ない」として大臣辞任は否定した。
民主党・安井美沙子議員「大臣室においてUR(都市再生機構)との補償交渉への口利きの見返りとして、大臣自らが50万円入りの封筒を受け取ったとの記載がございます。これは事実でしょうか」
甘利経済再生相「その会社の社長ご一行が大臣室を表敬訪問されたことは事実であります。記憶が曖昧なところもありますから、きちんと整理をして説明をしたいと思います」
安井議員「罪に問われるような事実は一切ないと天に誓って言えますか」
甘利経済再生相「一切ありません」
安井議員「辞職という選択肢もありますでしょうか」
甘利経済再生相「託された職務を全力で全うしてまいります」
こうした答弁について、民主党の江崎議員は「現金を受け取ったことを否定しないのなら、罪は一切ないと言えないんじゃないか」と追及した。甘利経済再生相は、「不確かな情報で説明するのはよくないと思っている。説明しないで逃げますとは言っていない」と釈明した。