安倍政権支援の現職当選 翁長知事、正念場
アメリカ軍普天間基地の移設が最大の争点となった沖縄県宜野湾市の市長選挙は24日に投票が行われ、安倍政権の支援を受けた現職の佐喜真淳さんが当選。選挙結果は沖縄の政治にどう影響するのか、那覇支局の佐藤拓記者が報告する。
今回の市長選で、翁長知事が全面支援した候補が、安倍政権が支援した現職に敗れたのは、辺野古移設に反対する翁長知事にとって手痛い打撃になった。
沖縄では、2014年の名護市長選以降、翁長知事が初当選した知事選や衆議院の小選挙区などで、辺野古移設反対を掲げた候補者が選挙戦を制してきた。今回の結果で、知事の政治的な求心力に陰りが出る可能性がある。
また、辺野古移設を巡っては、国と沖縄県が裁判で争う異例の事態となり、基地建設に反対する市民らによる座り込みが続いている。
こうした状況を翁長知事がどう打開するか。正念場を迎えている。