衆議院議員の定数を１０議席削減する事について自民党は２０２０年以降に先送りする案をまとめている。こうした中、安倍首相は１９日午前、これまでの方針を改め、近く公表される国勢調査に基づき定数削減を実施する方針を表明した。

　「（平成）２７年国勢調査に基づく区割りの見直しを行う際に、あわせて１０の（議員定数）削減を実施いたします」－安倍首相は、「２０２０年の国勢調査まで先送りすることは決してしない。これが自民党総裁としての私の方針だ」と強調した。

　これに先だって安倍首相は１８日、自民党の細田幹事長代行に削減の時期を前倒しするよう指示した。

　自民党がこれまでの方針を改めた事を受け、選挙制度改革をめぐる与野党協議は今国会での関連法案成立に向けて前進する可能性がある。