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安倍氏vs野田氏 定数削減「約束」で議論

2016年2月19日 15:38
安倍氏vs野田氏 定数削減「約束」で議論

 衆議院の予算委員会で19日、民主党の野田前首相が政権交代後、初めて質問に立ち、衆議院議員の定数削減の「約束」をめぐり安倍首相と激しいやりとりを繰り広げた。

 野田前首相は「安倍首相は国民にうそをついたことになる」などと、定数削減を巡る安倍首相の姿勢を厳しくただした。

 野田前首相「通常国会2013年までに(定数削減を)できなかったということは、国民にうそをついたということになりませんか。うそをついたことになるんですよ。それに対する痛みも責任感も感じない、今の答弁には私は満身の怒りを込めて抗議をしたいと思います」

 安倍首相「結果をしっかりとお互いにかみしめようではないですか。自分たちが第一党の責任にある時にはそれは実は自民党のせい。しかし自民党が第一党の時には、自民党のせい。そして私が総理総裁をつとめている間にここまで来ました。その中で、先般、第三者委員会から答申が出された」

 安倍首相は近く公表される国勢調査を受け、第三者委員会の答申に基づき議員定数の10削減を実施する事を強調した。

 野田前首相は、削減数10は少なすぎるとして更なる削減を目指した協議の確約を求めたが、安倍首相は「各党で議論していただきたい」と述べるにとどまった。