谷内局長が訪米 米政府高官と会談へ
国家安全保障局の谷内局長は29日午前、アメリカ政府高官と会談するため成田空港を出発した。アメリカ側が懸念を示している安倍首相のロシア訪問について日本の立場を説明する方針。
谷内局長は、29日から来月2日までの予定で首都ワシントンを訪れ、オバマ政権で国家安全保障を担当するライス大統領補佐官らと会談する。
安倍首相は5月の伊勢志摩サミットの前に非公式にロシアを訪れて、プーチン大統領と首脳会談を行う方向で調整を進めているが、オバマ大統領は、今月上旬の日米電話首脳会談で「タイミングを考えてほしい」などと懸念を示している。
谷内局長はライス補佐官らに対して北方領土問題の解決を目指す日本の立場を改めて説明し、安倍首相のロシア訪問に理解を求める方針。また、中国の海洋進出の問題や北朝鮮への制裁についても意見交換する考え。