米経済学者「消費増税見送るべき」
世界経済の情勢について安倍首相らが国内外の有識者と意見交換する会合「国際金融経済分析会合」が16日朝からスタートした。矢岡亮一郎記者が中継。
第一回会合には、ノーベル経済学賞を受賞したアメリカのスティグリッツ教授が招かれた。スティグリッツ氏は、来年4月の消費税率の10%への引き上げについて、見送るべきとの考えを伝えた。
安倍首相「世界経済に関する分析について意見を伺うとともに、現在我が国が進めている経済対策、いわゆるアベノミクスにつきましても、どしどし忌憚(きたん)のないご意見をいただきたいと思います」
会合でスティグリッツ氏は、来年4月の消費税率の10%への引き上げについて、見送るべきとの考えを伝えた。これに対し安倍首相から直接の言及はなかったという。またスティグリッツ氏は伊勢志摩サミットでは需要の刺激策を話し合うべきだと述べたという。
会合の後、スティグリッツ氏は安倍首相と個別に約40分間会談した。会合は5月までに5回程度行われるが、安倍首相の消費税率の引き上げの判断にどのような影響を与えるかが焦点。