ノーベル賞受賞の米教授「増税見送るべき」
世界経済の情勢について安倍首相らが国内外の有識者と意見交換する会合が16日朝からスタートした。
第一回会合はノーベル経済学賞を受賞したアメリカのスティグリッツ教授が講師に招かれた。スティグリッツ氏は、来年4月の消費税率の10%への引き上げについて、見送るべきとの考えを伝えた。
スティグリッツ教授「今消費税を引き上げることは(景気を)間違った方向に導きます」
またスティグリッツ氏は「3年前に今の経済情勢は予測不可能だったのだから順応していかねばならない」と述べた。こうした発言に対して安倍首相は直接コメントしなかったという。
またスティグリッツ氏は「現在の世界経済の状況がはかばかしくないのは需要の不足が問題だ」とした上で、伊勢志摩サミットでは需要の刺激策を話し合うべきだと述べたという。
安倍首相はこれまで表向きは消費税率を予定通り引き上げる姿勢を崩していない。しかし16日のスティグリッツ氏の意見などは安倍首相の今後の判断に少なからず影響を与えそうだ。