クルーグマン氏 首相に消費増税延期を進言
安倍首相ら閣僚と有識者が世界経済について意見交換する会合が22日、開かれた。講師に招かれたアメリカの経済学者は「消費増税は今やるべきでない」などと伝えた。
安倍首相「クルーグマン教授には、これまでもアベノミクスについて、様々なご提案を頂いてきたところであります」
講師に招かれたのは、ノーベル経済学賞を受賞しているポール・クルーグマン教授。クルーグマン氏は会合終了後、「世界経済は弱さが蔓延している。日本はデフレを脱していない」などと述べ、安倍首相に「消費増税は今やるべきでない」と伝えたことを明らかにした。
また、「財政出動を重要視すべき」とした上で、日銀のマイナス金利政策については「正しい政策だとは思うが、万能薬ではない」と述べた。
クルーグマン氏は、安倍首相が2014年に消費増税の延期を発表した直前にも安倍首相に増税延期を進言している。