「御料牧場」など国の施設の一般公開拡充へ
政府は宮内庁が管理する「御料牧場」や「鴨場」など、国の施設について、一般公開を拡充することを明らかにした。訪日外国人観光客のさらなる増加につなげたい狙い。
一般への公開が拡充されるのは、国が所有する15の施設。栃木県高根沢町の御料牧場は宮内庁が管理する「皇室の牧場」で、これまで地元住民が年2回見学をできるだけだったが、来年度中に地元以外の人も見学をできるようにする。
また、京都市にある京都御所については、春と秋の5日間以外は、見学に事前申し込みが必要だったが、来年度中に1年を通じて事前予約なしで見学できるようにするという。
その他にも東京大学宇宙線研究所がニュートリノ研究を行う岐阜県飛騨市の「スーパーカミオカンデ」では来年度中に事前予約制の一般開放日を設けるという。
河野行政改革担当相は、こうした公開の狙いについて、「外国からの観光客に爆買いだけでなく、日本の歴史にしっかり触れていただきたい」と語った。