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救急車の年間出動件数 初の600万件超え

2016年3月29日 15:09

 全国の救急車が1年間に出動した件数は7年連続で増え続け、去年初めて600万件を超えた。

 総務省消防庁によると、去年1年間、全国で救急車が出動した回数は前の年より1.1パーセント増えて605万回あまりとなり、1963年の調査開始以来、初めて年間600万回を超えた。救急車で運ばれた人も前の年より増え、出動回数とともに7年連続で増えた。

 件数と人数の増加について各地の消防本部は「高齢(傷病)者」「急な病人・けが人」「転院搬送」が増えたためと回答しているという。

 総務省消防庁は検討会を置き、救急車を呼ぶべきか迷ったときにかける番号「#7119」の利用呼び掛け強化など、対策を取りまとめ、29日、発表した。一方、急病でないのに何度も呼び出すケースなどでの救急業務の一部有料化は見送った。