日米韓首脳 北への対応、協力前進で合意
アメリカ・ワシントンを訪問している安倍首相はオバマ大統領、韓国の朴槿恵大統領との3か国首脳会談に臨んだ。この中で3首脳は北朝鮮への対応で具体的な協力を前進させるよう事務当局に指示することで合意した。
安倍首相「こうした(北朝鮮の)脅威に対処していくためには、日米韓があらゆる分野において協力を強化をしていくべきだ、そのことを確認できたことは、大変大きな成果であったと思います。具体的な安保・防衛協力を前進させるために、我々3人が事務当局に対して指示することといたしました」
会談終了後、オバマ大統領も「3か国がお互いに協力をして北朝鮮に立ち向かっていきたいと思う」と述べた。
また安倍首相はこの後、朴大統領と個別に会談したが、両首脳の会談は去年末の慰安婦問題の日韓合意以降初めて。同行筋は去年11月の首脳会談よりも「はるかに親しみを持った雰囲気だった」と話している。両首脳は日韓合意について「着実に実施していくこと」で一致した。
一方、安倍首相はオバマ大統領とも個別に会談したが、普天間基地の移設をめぐる国と沖縄県との訴訟をめぐり、オバマ大統領は「なぜ和解に応じたのか。工事がどのくらい遅れるのか」などと懸念を示した。安倍首相は、和解は「急がば回れ」という判断で辺野古への移設が唯一の解決策だという考えは変わっていないと説明した。
また両首脳は5月の伊勢志摩サミットについて、世界経済が弱い中でG7がけん引しなければならず、経済成長の可能性を探ることは重要だとの認識で一致した。