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挑発行為を続ける北朝鮮 日韓首脳は?

2016年4月1日 19:26
挑発行為を続ける北朝鮮 日韓首脳は?

 北朝鮮が挑発行為を続ける中、アメリカ・ワシントンを訪問中の安倍首相がアメリカのオバマ大統領や韓国の朴槿恵大統領と3か国首脳会談を行った。

 今回の会談について首相同行筋は、去年11月の首脳会談よりも「はるかに親しみをもった雰囲気だった」と話している。また日本政府関係者によると、会談の中では朴大統領の方から安倍首相に対して「ありがとうございました」と日本語で話しかける場面もあったということで、関係がいかに改善されたかが分かる。

 関係が改善されたのは昨年末の慰安婦問題をめぐる日韓合意が大きいが、もう一つの要素として北朝鮮の脅威の深刻さがある。今回の会談で朴大統領は「重要なのは北朝鮮に核放棄なしでは生き残れないことを悟らせることだ」「再び挑発を行うならば、北朝鮮は一層、強力な制裁と孤立に直面する」と強い調子で話している。そして北朝鮮に対抗するには、同じアメリカの同盟国日本との緊密な連携が不可欠というわけだ。

 会談では安倍首相も「北朝鮮の挑発行動に歯止めをかけるため3首脳がリーダーシップを発揮すべきだ」と訴え、日本政府内に今ひとつ真剣味が足りないという見方があったオバマ大統領もこれに同調したという形。

 今後も日米韓が連携して北朝鮮の暴走に歯止めをかけられるのか。日本の外交力も試されることになる。